生活が一変してしまった
交際相手ができてしまいました。
それはそれで、非常に喜ばしいことであることは間違いないのですが、小説を書く時間が圧倒的に減ってしまいました。
ただ、作業時間が減るだけなら、作品の完成が遅れるだけなので、問題ありません。
それよりも、深刻なのが、小説を書く情熱のようなものが消えてしまったことです。
その情熱は、日々の生活の、鬱憤やストレスから生まれてきていました。
別の言い方をすれば、小説を書いていた時は、現実世界であまりうまく行っていないことから来る、やり切れない想いが、私を、小説へと駆り立てていたような気がします。
しかし、書きたいと思わなければ、情熱がなければ、誰からも責められることもないので、筆が止まってしまうわけです。ただ、交際相手のいる、幸せな毎日が続くわけです。
「これでいいのか?」というぼんやりとした不安にも、襲われています。
でも、この今の、交際相手ができたばかりの浮ついた気分のようなものも、何かしらの形で、作品の幅を広げる影響を与えてくれるのではないか、と私は睨んでいます。
基本的にこれまでの文章は、鬱々としたものが多かったので、少し変化が生まれることを期待しています。
そういう、個人には貴重な、世間にはありふれた、幸せのようなものを私は感じているのですが、素直に喜べない部分もいくらかあるのです。
なんとも、非常に贅沢な悩みではあるのですが。
この、手が止まった状況は、2ヶ月もすれば変わってくると思うのですが、もう二度と、情熱が生まれてこなくことを、恐れています。
それでは